芥川賞『首里の馬』『破局』
2作品受賞の今回の芥川賞。
文春の発売を待って読みました。
高山羽根子『首里の馬』
第160回直木賞『宝島』と同じ、舞台は沖縄。
でも『宝島』は沖縄感満載なのに対し、こちらはかなり控えめ。
沖縄の言葉が使われていないから、そう感じるのでしょう。
「言葉に沖縄特有のイントネーションが出ませんね」と言われる生まれも育ちも沖縄の主人公。
他の登場人物は大阪、東京、外国…
なるほど!人物設定で方言を回避してるのね。
遠野遥『破局』
「真面目」な主人公、そしてこれに合わせて真面目に書かれている作品。
肉体、警官、カフェラテなどの伏線がちゃんと回収されていき、スピード感の緩急をつけつつ、ラストは猛スピード!からのスローモーション。
次作も楽しみです!
ちなみに、今回の直木賞は「犬を愛する人に贈る感涙作」とのことですので、パスしま〜す。